パラサイト イブ

読んだ本

高校時代に友人が読んでいた記憶がある本

サイエンス ホラー作品

主人公はミトコンドリアの研究者。冒頭で最愛の妻が事故死してしまう

『ミトコンドリアとは、太鼓の昔に細胞に入り込み、ずっと共生している生き物のイメージ

人間の細胞内にも存在して、代謝により莫大なエネルギーを供給してくれています。

脂肪を燃焼してくれるのもミトコンドリアのおかげです』

話を本に戻します

妻は生前に腎臓ドナー登録しており、妻の腎臓は他者へ提供されることになります

妻の死を悲しむ主人公は知り合いに頼んで、腎臓摘出の時に、肝臓細胞をもらえるようにしました

妻の細胞を培養し始める主人公 成長する細胞 やがて人に似た形態となります

実はミトコンドリアに自我があり

ミトコンドリアが人からの独立するために全てを計画していたのです

成長したミトコンドリアは主人公と交わり、ミトコンドリア人間の卵を作成します

その卵を妻の腎臓のレシピエントに着床させます

すぐに成長し、産まれます

形は女性の形をしています

というのも、ミトコンドリアは基本的に母系遺伝

精子の中にはミトコンドリアは含まれないので、全て母親のミトコンドリア情報を受け継ぎます

第二世代が誕生したところで、第一世代は息絶えます

しかし、第二世代も突然、男性の形態に変化しつつ、悶え死にます

苦しそうな自分の子供(第二世代)の姿を見て、主人公と融合し、共に息絶えます

こうして事件は終焉を迎えるわけですが、エピローグになぜ男性化して死滅したのかの解説がつきます

種族によっては雄が父のミトコンドリを受け継ぐこともあります

それは変異ミトコンドリアの増殖の抑止力となっているようです

人体にも変異遺伝子による癌化細胞を排除する自然の力があります

加齢や生活習慣病などによりこの機構が衰えることは癌発生の要因の一つであるとも考えられます

以上です。おだいじにー

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